シラバス詳細

タイトル「2024年度」、カテゴリ「学校教育学研究科」

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科目情報

コースナンバリング

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科目名

教育相談・学校カウンセリングの基礎と課題

開講学期

後期

開講時期

3クォータ

曜日・校時

月3

単位数

2

授業担当教員

下田 芳幸、小松原 修

講義情報

講義形式

演習(原則として、授業の前半に講義、後半に演習を行う)

講義概要

この授業は、学校(特別支援教育)の教員経験を有する実務家教員と小中高のスクールカウンセラーの実務経験を有する研究者教員が合同で、教育相談や心理的支援に関する実践的な教育を行う科目である。
授業のテーマに則し、
(1)発達上の課題やメンタルヘルスの問題の理解と対応
(2)生徒指導上の諸問題に関する心理学的な理解と対応
(3)予防的・成長促進的な対応と有効な指導援助体制のあり方
を取り扱う。特に、学校現場での発達障害支援に関するニーズの高まりを考慮し、発達障害特性に関するトピックを積極的に取り上げる。
各回の授業は、前半に座学による学修、後半はアクティブラーニングとしてワークとそのシェアリング等から構成される。

開講意図

心理学の立場からの(問題)行動の発生メカニズムを理解したり、学校教育上の諸課題に関する最新の動向を踏まえた具体的な支援方法を学ぶことで、発達障害支援の観点を含む、教育相談・生徒指導・進路指導の対応力を上げる

到達目標

本授業のテーマは、佐賀県の教育課題である「不登校の未然防止、早期対応及びいじめの未然防止、早期発見・早期対応、再発防止」を踏まえ、生徒指導や教育相談と関連する諸課題を心理社会面および特別支援教育の視点から理解し、問題の未然防止や解消、予防的・成長促進的な対応力を高めることである。到達目標は以下のとおりである。
1.児童生徒が呈しやすい問題行動や精神症状に関して、多面的理解ができること
2.これらの課題に関して、関係機関の活用も含めた、未然防止および事後対応ができること
3.問題等を呈していない児童生徒に対しても予防的・成長促進的な対応ができ、学校生活を充実させたり、生徒の意欲を引き出す進路指導ができること

履修上の注意

感染等で自宅などからオンラインで受講希望する場合、Teamsを用いる。
授業資料等はTeams内のフォルダにアップするため、授業開始前までに各自確認していただきたい(書籍の一部等著作権的な問題のあるもののみ、教員が紙媒体を用意し配布も行う)。
授業連絡については投稿および各自の大学院メールアドレスへメールを送るので、これらのチェックについても留意していただきたい。

授業計画

内容

授業以外の学習
本科目は、単位数×45時間の学修が必要な内容で構成されています。授業として実施する学修の他に、授業の内容を深めるために以下の事前・事後学修が必要です。

1

オリエンテーション
生徒指導・学校カウンセリング総論
非行問題の理解と対応(リスク要因としての発達障害特性に関するトピックを含む)

生徒指導提要第6章を読み、少年非行の理解や対応に関して整理しておく
発達障害特性と非行との関連性について調べる

2

応用行動分析の観点から見た(問題)行動の習得メカニズムの理解:強化と弱化、好子と嫌子を中心に

応用行動分析の専門用語「好子(正の強化子)」「嫌子(負の強化子)」、強化スケジュール、トークンエコノミーについて調べる

3

応用行動分析の観点から見た(問題)行動の変容メカニズムの理解:ABC分析を中心に

応用行動分析の専門用語「ABC分析」、「プロンプト」、「フェイディング」について調べる

4

応用行動分析の観点から見たほめ方・叱り方

行動分析学会「体罰への反対声明」について調べる
発達障害児の支援における強化・弱化についてまとめる

5

不登校問題の実際と心理的理解および支援

生徒指導提要第10章を読み、不登校支援について整理する
教育機会確保法を読む
不登校のリスク要因としての発達障害特性について調べる(支援のあり方を含む)

6

いじめ問題の現状と個別対応1:いじめ防止対策推進法の解説を中心に

生徒指導提要第4章を読み、いじめの予防や対応について整理する
いじめのリスク要因としての発達障害特性について調べる(支援のあり方を含む)

7

いじめ問題の現状と個別対応2:いじめ重大事態への対応を中心に

文部科学省「いじめ重大事態ガイドライン」を読み、学校に求められる対応について整理する

8

課題図書の前半部分のシェアリングと解説
中間まとめ

課題図書の指定範囲を読み、発表用の資料を作成してくる。特に発達障害支援に関する内容を重点的にまとめる
6回目までの授業内容を整理する

9

児童生徒のメンタルヘルス問題の支援の実際(LGBTQや発達障害特性が影響するメンタルヘルス上の課題を含む)

生徒指導提要第12章4節を読み、性的マイノリティに関する課題と対応について整理する
生徒指導提要第13章1・2節を読み、発達障害および精神疾患に関する理解と対応について整理する
厚生労働省「子どものメンタルヘルス」の内容について整理する。

10

自傷行為の理解と対応・自殺予防

生徒指導提要第8章を読み、自殺予防に関して整理する
文部科学省の「SOSの出し方に関する教育」について整理する

11

クロスロード教育相談

生徒指導提要第3章を読み、チーム学校による生徒指導体制について整理しておく

12

カウンセリングの理論と実際

カール・ロジャーズの提唱した3条件について調べる
傾聴の基本的な方法について調べる

13

愛着に関する課題と対応、怒りの理解と対応(アンガーマネジメント、愛着障害等)

アンガーマネジメントの概要について調べる
愛着障害について調べる
発達障害支援における感情面の支援についてまとめる

14

ストレスマネジメント教育・生命の安全教育

心理的ストレス理論とストレスマネジメントについて調べる
生徒指導提要第12章1・3節を読み、性犯罪・性暴力に関する方針や支援についてまとめる
生命の安全教育に関する文部科学省資料を調べる

15

課題図書の後半部分のシェアリングと解説
最終まとめ

課題図書の指定範囲を読み、発表用の資料を作成してくる。特に発達障害支援に関する内容を重点的にまとめる
8~14回目の授業内容を整理する

成績評価の方法と基準

・グループワークにおける積極性(発言度など;30%)
・課題図書のシェアリング用に作成したレポート(2回分)における内容(ポイントや語句の解説が適切か・現場での活用のアイディア・図示などによる資料のわかりやすさ;25%×2回)
・関連語句に関するレポート(語句の説明の的確さ・学校での応用の具体性;20%)

開示する成績評価の根拠資料等

グループワークにおける採点基準、課題図書のレポート課題における採点基準、関連語句レポート課題における採点基準について開示する。
これらの採点基準ついては、初回に配布するオリエンテーションのレジュメに記載した上で、最初に説明する。なお、関連語句レポート課題はTeamsで提出を求めるため、採点基準(ルーブリック)もTeamsにアップする。

開示方法

授業初回時に配布するレジュメに記載し、最初に説明する(同じ資料をTeamsにもアップする)。
課題図書のシェアリングに用いたレポート課題の評価点は、Teamsの課題提出機能を用いて個別に伝達する。

教科書

資料名

著者名

発行所名・発行者名

出版年

備考(巻冊:上下等)

ISBN

特に指定しない

参考図書

資料名

著者名

発行所名・発行者名

出版年

備考(巻冊:上下等)

ISBN

学校で気になる子どものサイン 増補改訂版

増補改訂版

五十嵐哲也ほか

少年写真新聞社

9784879817624

ライブラリ 心理学の杜 14

ライブラリ 心理学の杜 14 教育・学校心理学

石津憲一郎ほか

サイエンス社

教育・学校心理学

9784781915272

先生に知ってほしい家庭のサイン

五十嵐哲也ほか

少年写真新聞社

9784879817648

オフィスアワー

月曜1・2限

アクティブラーニング導入状況

アクティブラーニング導入状況

カテゴリー4

カテゴリー3

カテゴリー2

カテゴリー1

カテゴリー0

学生が自ら主体となって、学習の方向性を定め、問題解決に導くための時間です。PROBLEM BASED LEARNING

グループや個人で行った能動的学習の成果を、教室内外で発表し、その評価を受けたり、質問に対応したりすることにより、学修した内容を深化させるための時間です。OUTPUT

学生自らが自由に発言し、グループやペアでの協働活動により課題に取り組み、何らかの帰結に到達するための能動的学習の時間です。INTERACTION

学生からの自由な発言機会はないものの、授業時間中に得られた知識や技能を自ら運用して、問題を解いたり、課題に取り組んだり、授業の振り返りをしたりする能動的学習を行う時間です。ACTION

基本的に学生は着席のまま、講義を聞き、ノートをとり、知識や技能を習得に努める時間です。INPUT

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