シラバス詳細

タイトル「2024年度」、カテゴリ「理工学部」

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科目情報

コースナンバリング

2-540x-238

科目名

応用電気エネルギー工学実験

開講学期

後期

開講時期

3クォータ

曜日・校時

金3、金4

単位数

2

授業担当教員

松田 吉隆、佐々木 伸一、堂薗 浩、原 重臣、西山 英輔、田中 高行、三沢 達也、永渕 一成、上地 佑

講義情報

学士力番号

1-(2)(3), 2-(2)(3), 3-(2)

曜/限追記

金曜日/3~4限

講義形式

実験

講義概要

本実験では、全体の期間を半々(7週づつ)に分け、ローテーション型実験とプロジェクト型実験を行う。初回は全体についてのガイダンスを行う。
[ローテーション型実験]
電気電子工学共通実験Ⅰ、電気電子工学共通実験Ⅱ、電気エネルギー工学実験に引き続き、電気エネルギー工学に関する実験をローテーション方式で行う。行った実験に対して作成されたレポートをもとに、担当教員がインタビューを実施して実験内容の理解度を確認する。
[プロジェクト型実験]
応用的な実験テーマごとに小グループを編成し、担当教職員およびティーチングアシスタント(TA)の指導のもと、自主的に実験を進めていく。さらに、報告会を予定している。1週目のガイダンスの際に、全体的な注意事項の説明、担当教職員から簡単な実験テーマの説明をする。2週目以降は、割り当てられた班の担当教職員やTAの指導のもと、必要に応じて文献調査・資料収集などを行い、自主的に研究計画を立案して、それに沿った実験を繰り返す。また、その過程で実験ループを体験し、問題解決に取り組む。これらの成果については、7週目の最終報告会で最終レポートとともに披露する。

開講意図

電気エネルギーの専門における実験を合計3テーマ行い、各分野の専門知識を幅広く習得する。さらに学生実験の総仕上げとして、これまでに培った経験や知識を活かして創造性を発揮し、社会の要求を解決するデザイン能力を身に付けるための応用テーマに自主的に取り組む。そして、実験結果に関する報告や討論を通してプレゼンテーション能力を身に付けるとともに、課題達成のための実験ループ(Plan→Do→Check→Action)を習得して問題解決能力を身に付ける。

到達目標

[ローテーション型]
(R1)レポートのまとめ方
  a. データ処理:基本的な計測と解析ができる。高度なデータ処理をすることができる。
  b.考察:自分の考えを論理的に展開できる。
  c.作文技術正確、的確、簡潔な(短い)表現:論文と同様に実験の再現が可能なレポートを作成すること
   ができる。
  d.プレゼンテーション:実験の内容を適切に伝えられることができ、質問に的確に答えることができる。
(R2)電気電子に関する知識
  a. 実験・計測技術測定手法:専門性の高い計測をすることができる。
  b.実験計画・企画:実験計画を理解し、遂行できる。また、自ら企画できる。
  c.その他 工学的素養、姿勢、しつけなど:レポートの期日を守ることができる。後片付けをすることが
   できる。チームワークを持って実験を行うことができる。
[プロジェクト型]
(P1)実験計画・企画:
  - 製品開発、研究、アイディア、提案(立案)、問題解決能力、調査。
  - 実験ループ(Plan→Do→Check→Action)の習得。実験計画の立案、提案、問題設定、
   問題解決に際し、グループで議論することができる。
  - 実験のための調査、実験遂行に際し、グループ内で役割分担ができる。
  - グループの各自がアイディアを出す。
(続きは、その他に記入)

聴講指定

理工学科電気エネルギー工学コース3年次生で、電気電子工学共通実験Ⅰ・Ⅱおよび電気エネルギー工学実験を受講した者。

履修上の注意

ここに記されていない事項や変更点等については、授業時間あるいは学科掲示板、電子メールなどにより周知するので、各自、十分注意すること。また、下記について注意すること。
- 無断欠席・遅刻は認めない(班単位での再実験とする)。
- 無断欠席・遅刻の場合には、班内の他のメンバーの評価も低下する。
- 欠席・遅刻は必ず事前に担当教員まで連絡すること。正当な理由がある場合の欠席・遅刻は考慮する。
- 班内での協調性や自主性も評価の対象となるので、積極的に実験に取り組むこと

授業計画

内容

授業以外の学習
本科目は、単位数×45時間の学修が必要な内容で構成されています。授業として実施する学修の他に、授業の内容を深めるために以下の事前・事後学修が必要です。

1

1 ガイダンス
全体のガイダンス
◯実験テーマの説明◯実験にあたっての注意事項(安全の手引)◯評価方法の説明○班決め
[ローテーション型]
下記のテーマをローテーションして実施
(1) 変圧器の特性実験
(2) 放電現象の基礎特性
(3) AD-DA変換器
[プロジェクト型]
2テーマの内、1つのテーマについて取り組む。
(1)液晶表示用ディジタル回路の設計製作
(2)情報通信機器の基礎となる発振器の設計製作

1 全体の期間を二つのブロックに分け(7週づつ)に分け、ローテーション型実験とプロジェクト型実験を行う。Aブロックは前半にローテーション型、後半はプロジェクト型、Bブロックは前半にプロジェクト型、後半にローテーション型とする。
全体のガイダンス
以下の読み方:2-AはAブロックの第2週、9-BはBブロックの9週目を意味する。

2

2
[ローテーション型]
1.で示したテーマをローテーションして実施
[プロジェクト型]ガイダンス
◯テーマの割り振り

2
[ローテーション型]
2-A 次回に実施する実験テーマに関する予習または既実施実験テーマのレポートを作成すること。
[プロジェクト型]
2-B次週までに、テーマに関する内容の理解

3

3
[ローテーション型]
1.で示したテーマをローテーションして実施
[プロジェクト型]実験計画の立案、資料収集
◯各班でテーマに必要な情報・資料収集◯実験計画の立案(目標設定も含む)
◯応用電気エネルギー工学実験報告書の作成

3
[ローテーション型]
3-A次回に実施する実験テーマに関する予習または既実施実験テーマのレポートを作成すること。
[プロジェクト型]
3-B実施計画に従って、週報告書に記載した次回に実施する内容に関する予習・準備をすること。

4

4
[ローテーション型]
1.で示したテーマをローテーションして実施
[プロジェクト型]実験準備等
◯構造・回路の設計等◯応用電気エネルギー工学実験報告書の作成

4
[ローテーション型]
4-A次回に実施する実験テーマに関する予習または既実施実験テーマのレポートを作成すること。
[プロジェクト型]
4-B実施計画に従って、週報告書に記載した次回に実施する内容に関する予習・準備をすること。

5

5
[ローテーション型]
1.で示したテーマをローテーションして実施
[プロジェクト型]実験・検討
◯設計に基づき、製作◯改良案に基づき、製作◯動作・特性評価・回路の再設計
◯応用電気エネルギー工学実験報告書の作成

5
[ローテーション型]
5-A次回に実施する実験テーマに関する予習または既実施実験テーマのレポートを作成すること。
[プロジェクト型]
5-B 実施計画に従って、週報告書に記載した次回に実施する内容に関する予習・準備をすること。

6

6
[ローテーション型]
1.で示したテーマをローテーションして実施
[プロジェクト型]実験・検討
◯設計に基づき、製作◯改良案に基づき、製作◯動作・特性評価・回路の再設計
◯応用電気エネルギー工学実験報告書の作成

6
[ローテーション型]
6-A次回に実施する実験テーマに関する予習または既実施実験テーマのレポートを作成すること。
[プロジェクト型]
6-B実施計画に従って、週報告書に記載した次回に実施する内容に関する予習・準備をすること。

7

7
[ローテーション型]
1.で示したテーマをローテーションして実施
[プロジェクト型]実験・検討
◯設計に基づき、製作◯改良案に基づき、製作◯動作・特性評価・回路の再設計
◯報告会資料作成◯応用電気エネルギー工学実験報告書の作成

7
[ローテーション型]
7-A次回に実施する実験テーマに関する予習または既実施実験テーマのレポートを作成すること。
[プロジェクト型]
7-B実験報告書に基づき、最終レポート作成内容の整理

8

8
[ローテーション型]
1.で示したテーマをローテーションして実施
[プロジェクト型]報告会

8
[ローテーション型]
8-A既実施実験テーマのレポートを作成すること。
[プロジェクト型]
8-B報告会で使用するスライド修正と発表練習を行なっておくこと。

9

9
[ローテーション型]
1.で示したテーマをローテーションして実施
[プロジェクト型]ガイダンス
◯テーマの割り振り

9
[ローテーション型]
9-B 次回に実施する実験テーマに関する予習または既実施実験テーマのレポートを作成すること。
[プロジェクト型]
9-A次週までに、テーマに関する内容の理解

10

10
[ローテーション型]
1.で示したテーマをローテーションして実施
[プロジェクト型]実験計画の立案、資料収集
◯各班でテーマに必要な情報・資料収集◯実験計画の立案(目標設定も含む)◯応用電気エネルギー工学実験報告書の作成

10
[ローテーション型]
10-B次回に実施する実験テーマに関する予習または既実施実験テーマのレポートを作成すること。
[プロジェクト型]
10-A実施計画に従って、週報告書に記載した次回に実施する内容に関する予習・準備をすること。

11

11
[ローテーション型]
1.で示したテーマをローテーションして実施
[プロジェクト型]実験準備等
◯構造・回路の設計等◯応用電気エネルギー工学実験報告書の作成

11
[ローテーション型]
11-B次回に実施する実験テーマに関する予習または既実施実験テーマのレポートを作成すること。
[プロジェクト型]
11-A 実施計画に従って、週報告書に記載した次回に実施する内容に関する予習・準備をすること。

12

12
[ローテーション型]
1.で示したテーマをローテーションして実施
[プロジェクト型]実験・検討
◯設計に基づき、製作◯改良案に基づき、製作◯動作・特性評価・回路の再設計
◯応用電気エネルギー工学実験報告書の作成

12
[ローテーション型]
12-B次回に実施する実験テーマに関する予習または既実施実験テーマのレポートを作成すること。
[プロジェクト型]
12-A実施計画に従って、週報告書に記載した次回に実施する内容に関する予習・準備をすること。

13

13
[ローテーション型]
1.で示したテーマをローテーションして実施
[プロジェクト型]実験・検討
◯設計に基づき、製作◯改良案に基づき、製作◯動作・特性評価・回路の再設計
◯応用電気エネルギー工学実験報告書の作成

13
[ローテーション型]
13-B次回に実施する実験テーマに関する予習または既実施実験テーマのレポートを作成すること。
[プロジェクト型]
13-A 実施計画に従って、週報告書に記載した次回に実施する内容に関する予習・準備をすること。

14

14
[ローテーション型]
1.で示したテーマをローテーションして実施
[プロジェクト型]実験・検討
◯設計に基づき、製作◯改良案に基づき、製作◯動作・特性評価・回路の再設計
◯報告会資料作成◯応用電気エネルギー工学実験報告書の作成

14
[ローテーション型]
14-B次回に実施する実験テーマに関する予習または既実施実験テーマのレポートを作成すること。
[プロジェクト型]
14-A実験報告書に基づき、最終レポート作成内容の整理。

15

15
[ローテーション型]
1.で示したテーマをローテーションして実施
[プロジェクト型]報告会

15
[ローテーション型]
15-B既実施実験テーマのレポートを作成すること。
[プロジェクト型]
15-A報告会で使用するスライド修正と発表練習を行なっておくこと。

成績評価の方法と基準

下記[ローテーション型]と[プロジェクト型]の評価は5:5とする。総合点が60点以上を合格とする。
[ローテーション型]
原則として全ての実験を行ない、レポートを提出した者のみが評価の対象となる。各実験テーマの評価方法および評価基準の詳細は、「到達目標(R1)(R2)」に基づき実験指導書に記載している。なお、レポートは受講者が合格レベルのものを作成するまで提出完了とはならないので、解答例は示さず、合格レベルに達するまで指導を行う。
[プロジェクト型]
1)毎回の授業については、出席と実験態度(実験計画とその遂行)を中心に、各テーマの担当教職員が採点する。
2)最終レポートの内容について、各テーマの担当教職員が採点する。
3)最終報告会については、対面で実施し、ガイダンス時に説明するルーブリックを用いて、教員および学生が採点する。
上に示す3つの項目のうち、1)と2)に合わせて80%、3)が20%として評価する。
なお、7週にわたるすべての授業に出席しなければ不合格とする。
到達目標(P1)は、1)により評価する。
到達目標(P2)(P3)は、1)と2)により評価する。
到達目標(P4)は、2)により評価する。
到達目標(P5)は、3)により評価する。
到達目標(P6)は、2)と3)により評価する。
なお、到達目標(P1)(P4)(P5)に対する評価が全て6割以上でなければ、他の目標に対する評価が高くても不合格とする。

開示する成績評価の根拠資料等

試験は行わない。
[ローテーション型]
成績について問い合わせがあったは、その問い合わせ内容に応じて、評価方法、提出されたレポートの評価結果などについて開示する。
[プロジェクト型]
報告会の評価項目および評点、評価済みの最終報告書ならびにアブストラクトと評点、実験実施時の評価等を開示する。

開示方法

希望する者(履修登録者に限る)は、提出された実験レポートに関しては、担当者によって開示方法が異なるため、各実験担当者に確認のこと。全体的な配点等は開講学期の末日までに電子メールで授業担当教員の責任者:令和6年度は松田吉隆(ymatsuda「アット」cc.saga-u.ac.jp)へ申し込むこと。

教科書

資料名

著者名

発行所名・発行者名

出版年

備考(巻冊:上下等)

ISBN

[ローテーション型]:各実験テーマによって異なる。
[プロジェクト型]:各実験テーマによって異なる。

オフィスアワー

各実験テーマの担当教員によって異なっているため,各自で事前に確認しておくこと。

アクティブラーニング導入状況

アクティブラーニング導入状況

カテゴリー4

カテゴリー3

カテゴリー2

カテゴリー1

カテゴリー0

学生が自ら主体となって、学習の方向性を定め、問題解決に導くための時間です。PROBLEM BASED LEARNING

グループや個人で行った能動的学習の成果を、教室内外で発表し、その評価を受けたり、質問に対応したりすることにより、学修した内容を深化させるための時間です。OUTPUT

学生自らが自由に発言し、グループやペアでの協働活動により課題に取り組み、何らかの帰結に到達するための能動的学習の時間です。INTERACTION

学生からの自由な発言機会はないものの、授業時間中に得られた知識や技能を自ら運用して、問題を解いたり、課題に取り組んだり、授業の振り返りをしたりする能動的学習を行う時間です。ACTION

基本的に学生は着席のまま、講義を聞き、ノートをとり、知識や技能を習得に努める時間です。INPUT

11

13

55

11

10

その他

(到達目標の続き)
(P2)電気電子に関する知識:
  - 3年前期までの授業、演習、実験で得られた専門に関する知識を駆使して、
   自分自身の力で応用テーマに取り組むことで、関連する専門分野の知識を習得する。
(P3)実験・計測技術、測定手法:
  - 実施する応用テーマに応じて、適切な計測機器や材料・部品などの選択と使用ができる。
  - 実験全体の理論的な考察や評価ができ、今後の課題や展望を示すことができる。
(P4)文書作成能力
  - 技術報告・論文と同程度に、専門用語を正しく使い、論理的かつ明快な文書を作成できる。
  - 概要・要約を書くことができる。
(P5)プレゼンテーション、コミュニケーション能力:
  - プレゼンテーションにおける表現力を習得する。
  - 発表会のための適切な資料を作成できる。
  - 実験内容を適切に伝えることができる。
  - 自分のテーマおよび他のテーマにおける質疑応答を適切に行うことができる。
(P6)情報収集能力:
 - テーマの遂行、発表、レポート執筆に必要な情報を自ら収集し、実験の改善や考察に反映できる。
【学士力番号1(2)(3)、 2(2)(3)、 3(2)】【学習・教育目標番号B4、 B5、 C1、 D2】