シラバス詳細

タイトル「2022年度」、カテゴリ「理工学研究科(博士後期課程)」

和文・英文ボタンを押すことで、和文↔英文の切り替えができます。

医学部のシラバスはこちらから。

医学系研究科博士課程のシラバスはこちらから。

科目情報

コースナンバリング

科目名

Regional Collaborative Career Workshop

開講学期

前期

開講時期

1クォータ

曜日・校時

木1

単位数

2

授業担当教員

古賀 弘毅

講義情報

曜/限追記

通年科目だが、授業は2週間に1回だけである。後期(2022年10月~、1回目~8回目)は木1に、前期(2023年4月~、9回目~15回目)は木3に授業をする。

講義形式

講義、演習。ゲスト・スピーカー、留学生の就職活動や就労に関する実務家がワーク・ショップ(研修)を行い、担当教員はファシリテーターとなり、受講者の学びを支援し、一部、講義する。

講義概要

本研修は外国人留学生対象の科目である。日本企業の文化・価値観、雇用慣行や日本の会社におけるキャリア計画を講義し、日本の会社の留学生関連課題のプロジェクト・ラーニング教育(インターンシップの準備となるもの)を提供する。就職活動準備では、受講者の自己分析、業界・会社・職種研究、履歴書・エントリーシート作成を支援する。プロジェクト・ラーニングでは、留学生は、グループで、企業の出された国際展開、SDGs対応、訪日外国人旅行客対応などに関する課題に対して調査し、外国人の視点から解決案を提案する。(2022年10月1日修正)

開講意図

学生が、受講終了後、正規学生と同様に、日本、及び、地元(佐賀、九州北部)で、自主的に就職活動ができるようになることを目標とする。

到達目標

1. 海外の異なる文化・事情の経験者であると同時に専門分野の研究者として、どのように日本の企業に貢献するかの考えを持ち、自分のキャリアにおける日本就労の意義を抱く。
2. 日本で働く場合に必要となる日本文化を含めた日本の企業文化、価値観、雇用慣行などを知る。
3. 日本で就職活動する際に使う日本語を知り、使えるようになる。

履修上の注意

佐賀大学留学生地元就職事業(第2期、2022年後期~2023年前期)の参加者は履修すること。履修生は、2024年4月、あるいは、それ以降に就職をする計画があるだろう。
・佐賀大学・留学生交流室の就活セミナー・企業合同説明や留学生と企業の「繋ぎ会」に参加する。会社との「繋ぎ会」開催を教員に求める。
・佐賀大学・国際交流推進センターの就活個別相談(英語でも可能、月に2回程度、国際交流室で)を定期的に利用し、就職活動のペースメーカーとする。
・留学生交流室の留学生就職掲示板とキャリアセンターの留学生コ―ナーおよび留学生対象掲示板を定期的に見よう。
・佐賀県「しごと相談室」(藤井耕平氏)の相談を受け、自分に合う佐賀県の企業を紹介してもらおう。
・ジョブカフェSAGAからの就職情報のEメールをチェックしよう。
・企業のHPやリクナビ、マイナビへのエントリーは自分でやろう。
・佐賀大学留学生OB、OGを積極的に会社訪問し、就活、日本企業での就労について教えてもらう。
・たとえ日本語能力試験N1があっても、日本語コミュニケーション力は、特に母語に漢字がある留学生は中級程度で、上級に達していると言えないことが多い。日本語コミュニケーション力を高めるために、日本人と定期的に日本語で交流する。
・履修者は、佐賀大学留学生交流室のインターンシップ(国際交流アソシエイツ)に応募して、日本文化の理解を深めたり、日本語でコミュニケーションする力を高めよう。

授業計画

内容

授業以外の学習
本科目は、単位数×45時間の学修が必要な内容で構成されています。授業として実施する学修の他に、授業の内容を深めるために以下の事前・事後学修が必要です。

1

2022年度前期10月6日:シラバス説明。過去の留学生の内定者報告会の動画をクラスで見て内定までの就職活動を俯瞰する。ジョブカフェSAGAを訪問し、登録し、利用方法を知る。

・他の留学生の内定者報告会の動画を見る。
・『就活ガイド』の「就活を始める前に」p. 1-11を読む。

2

10月20日:講義1:「留学生のための就職活動セミナー・応用編」(ゲストスピーカー:キャリアバンク、キム・オルガ氏によるセミナー) 先学期の基礎編は直前1週間、動画を見れる。

・『就活ガイド』の「自己分析ワーク」(p. 13-17)をする。
・最初の就活個別相談(1人30分、10月12日から始まる)を受ける。

3

11月12日(土曜日)10:30~12:00(11月10日は休み):講義2:講演 田中電子工業カイルディン・モハメド・ジョハン氏(元佐賀大学大学院留学生)「日本型雇用の特徴と日本の職場文化」

日本では、自分の母国と、価値観、行動基準や仕事のし方がどう違うか考え、どう日本で働くかを考える。キーワード:チームでの働き、アルバイト 社員として正社員、仕事に関する文化の違い、業務指示や受け答え、時間管理の重要性、言外の意味の汲み取り。

4

11月24日:講義3 藤井耕平氏&古賀 自己分析、業界・企業・職種研究(『就活ガイド』の p. 11-31)を行う。佐賀県企業(配布資料)で関心のある企業を2社、提出する。

・自己分析ワーク:経験の振り返り、強みと課題の確認、日本語運用力は十分か、履修科目が仕事と関係あるか、日本での就労は可能か(家族からの理解)、活躍をイメージする:今の自分に何が 必要かを考える。

5

12月8日:講義4:ゲストスピーカー日本貿易振興機構(ジェトロ) 福岡貿易情報センター・高度外国人材活躍推進コーディネーター 石井正光氏「日本企業でどのような人材になるか」 1)就職希望先の企業とそこのキャリアパス、2)外国人採用の目的(海外の開拓、日本企業の現地の法人マネジメント候補者として、インバウンド向けの研究開発、企業のグローバル化のため)とキャリアパス

業界研究をす る:自らがどのような企業、どのようなキャリアパスを望むのかを考え、自らの思い描くキャリアパスに近い就職先を分析する。業界研究をする。

6

12月22日:講義5:「就活の日本語:履歴書、エントリーシート作成、各学生の自己紹介を含む」 ゲストスピーカー 佐賀県しごと相談室アドバイザー 藤井耕平氏

日本で働く動機付けを考える。履歴書・エントリーシートに自分の何を表現するかを考える。企業でどのような留学生を求めているかを知る。
・佐賀県のしごと相談室でのセミナーを受けられるようにする。

7

1月12日:企業への提案プロジェクト1: 学生の自己紹介、会社紹介(大学で)、プロジェクト課題提示。<ゲストスピーカー:外国人就労企業、あるいは、外国人就労を今、求める企業3社:竹下コーポレーション、ANDCO(ITコンサルタント会社)、YBM(環境に関係するエンジニアリング)。

グループを作る。一つの会社に一つのグループ。留学生はプロジェクトの課題を理解し、グループで、どう思ったか意見を言い合う。次以降は次学期に。

8

1月26日:講義6(今学期最後の授業) 古賀: 就職活動における筆記試験(SPI3:言語、非言語、適正)対策

注意)筆記試験については、中小企業では適性検査を行わない企業も多い。

9

2023年前期:4月①:企業への提案プロジェクト2: 企業提示の改善考慮事項をまとめ、グループで原因は何か、解決策は何かを議論し、方向性をまとめる。

グループで集まって原因や解決策をもう一度、考え直す。

10

4月②:企業への提案プロジェクト3: 第2回目の方向性に従って、さらに、分析し、課題、解決策を考える。

分析の結果を まとめ、次回の企業の方との議論に備える

11

5月①:企業への提案プロジェクト4:オンラインで 解決案を企業の方に話し、コメントをいただき、修正の資料とする。時間外に。時間は先方に相談し、調整する。

企業の方の意見を聞いて、修正する。すべて変更しないといけないこともある。

12

5月②:企業への提案プロジェクト5: 解決案を文にまとめる。パワーポイントにまとめるなど資料を作り、口頭発表の準備をする。

解決案をまと める。口頭発表に備えて、資料をグループで作成する。発表の準備をグループでする。

13

6月①:企業への提案プロジェクト6: 口頭発表1。対面。

ANDCO

14

6月②:企業への提案プロジェクト7: 口頭発表2。対面。

竹下コーポレーション

15

7月①:企業への提案プロジェクト8: 口頭発表3。対面。

YBM

成績評価の方法と基準

講義への積極的参加50%、プロジェクト・ワーク50%。プロジェクト・ワークは、解決案の内容とグループの間のコミュニケーションおよび協業、企業の方とのコミュニケーションと協業から計算される。評価は目標1~3のどの程度を達成したかで算出される。

開示する試験問題等

プロジェクトワークの評価。

開示方法

学生から求められれば、提示する。

教科書

資料名

著者名

発行所名・発行者名

出版年

備考(巻冊:上下等)

ISBN

『外国人留学生のための就活ガイド2023』

日本学生支援機構(JASSO)

参考図書

資料名

著者名

発行所名・発行者名

出版年

備考(巻冊:上下等)

ISBN

『Job Hunting Guide for International Students 2021』(同上の英語訳版)

日本学生支援機構(JASSO)

留学生のための就職内定ワークブック

久保田学著

日本能率協会マネジメントセンター

2018

9784820726418

オフィスアワー

水2

アクティブラーニング導入状況

アクティブラーニング導入状況

カテゴリー4

カテゴリー3

カテゴリー2

カテゴリー1

カテゴリー0

学生が自ら主体となって、学習の方向性を定め、問題解決に導くための時間です。PROBLEM BASED LEARNING

グループや個人で行った能動的学習の成果を、教室内外で発表し、その評価を受けたり、質問に対応したりすることにより、学修した内容を深化させるための時間です。OUTPUT

学生自らが自由に発言し、グループやペアでの協働活動により課題に取り組み、何らかの帰結に到達するための能動的学習の時間です。INTERACTION

学生からの自由な発言機会はないものの、授業時間中に得られた知識や技能を自ら運用して、問題を解いたり、課題に取り組んだり、授業の振り返りをしたりする能動的学習を行う時間です。ACTION

基本的に学生は着席のまま、講義を聞き、ノートをとり、知識や技能を習得に努める時間です。INPUT

50

20

20

10

0

その他

ジョブカフェSAGA・佐賀大学共催の留学生企業説明会・就職セミナー(10月開催)、ジェトロオンライン合同企業説明会・就職セミナーに参加する。