佐賀大学学士力2(1),(3),学士力3(1)～(3)

講義と演習を組合わせて行う。

統計を適切に活用できるリサーチ・リテラシーの修得を目指すプログラムとして、統計データを読み込む統計技法に関する知識を深め、その応用可能性について、共同作業やプレゼンテーションを交えて検討する。21世紀に入り既に10年を経過した現代の日本社会が直面している課題は、少子化や個人・企業・政府による経済活動、財政から、地震や河川の氾濫などの災害、DNA解析まで、膨大な領域に及んでいる。「リサーチ・リテラシーⅢ（調査データの分析）」では、人の心理や教育、社会政策に焦点を当て、統計技法を駆使したさまざまな研究成果を提示し、担当教員や履修者同士でディスカッションしながら、履修者が統計データの適切な作成と読み込みができるよう支援する。

「リサーチ・リテラシー」は、統計が作成され、利用される日常的な過程を題材として、現代社会の課題を自ら発見し、他者と共生していくための責任ある解決の方法を探る能力を、共同作業やプレゼンテーションを交えて獲得することを目標としている。リサーチ・リテラシーⅢ（調査データの分析）は、リサーチ・リテラシーⅠ（くらしの中の統計学）、リサーチ・リテラシーⅡ（やさしい計算の科学）を経て培われた、統計学に関する基礎的な知識や技能を用いて、心理学や教育学、社会学を中心とした社会的な課題について、統計技法の適否を応用可能性を導くための思考力を修得する。

(1)統計データを適切に読み込み、解析手法の取捨選択を含め、問題点を指摘できる。
(2)共同作業において自らの役割を取得し、必要な提案ができる。
(3)偏見に囚われることなく統計データを解釈できる。
(4)統計データの活用に関する社会的責任を理解できている。

原則としてフェーズⅠ、フェーズⅡを履修してから受講してください。

・欠席する場合、途中退出する場合、必ず事前に連絡すること。
・開始時刻から15分以上の遅刻、終了時刻から15分以上の早退は、原則として欠席扱いする（然るべき理由がある場合は、その旨をE-mail等で必ず連絡すること。
・Microsoft ExcelがインストールされたノートPCを持参できること。

成績評価に際しては、①授業への取り組み状況（3回以上の無断欠席は不可）、②調査の企画書の完成度、③作成したアンケート・データのまとめの完成度の3点を基準とする。①の授業への取り組み状況をもとに、共同作業における役割取得の状況等を評価し、②の調査の企画書については、調査を実施する目的が明確に設定され、調査の目的を達成するのに必要となる現実的な方法について適切に検討できているかを評価する（40点スケールに換算する）。③の作成したアンケート・データのまとめの完成度については、(1)統計的な技法を適切に駆使できているか、(2)設定した調査の目的を適切に検討できているかを評価する（60点スケールに換算する）。

今年度実施分については、採点結果の詳細を開示する。

成績報告完了後、履修者の求めに応じて開示する。

毎週月曜日2校時を基本とし、質問・相談は随時受け付ける（ただし、事前に連絡することが望ましい）。