シラバス詳細

タイトル「2022年度」、カテゴリ「教養教育科目」

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科目情報

コースナンバリング

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科目名

リサーチ・リテラシーⅠ

開講学期

前期

開講時期

1クォータ

曜日・校時

水2

単位数

2

授業担当教員

村山 詩帆

講義情報

学士力番号

佐賀大学学士力2(1),(3),学士力3(1)~(3)

講義形式

講義と演習を組合わせて行う。

講義概要

人が決断を迫られる時、何らかの事実に基づいて望ましい決断をしたいと考えることがしばしばある。噂話に耳を傾けることもあれば、信頼している誰かに経験談を語ってもらおうとするかもしれない。統計も事実を知るための一つの方法である。だが、統計が作成され、利用される過程で政治的な仮定が入り込むことや、意図的もしくは無意図的に誤用されることさえある。
本プログラムは、統計を適切に活用できるリサーチ・リテラシーの修得を目指「リサーチ・リテラシー」のフェーズⅠとして、統計データの読み込みと統計データの作成を行う。担当教員は、統計の活用に関するさまざまな議論を提示し、統計データの適切な読み込みができるよう支援する。履修者は担当教員や履修者同士でディスカッションしながら、各自の問題意識を明らかにし、グループワークを通して興味・関心に即した統計データを実際に作成する。

開講意図

統計データは、さまざまな文化や価値観をふくめた事象を量的に理解するツールとして、日常的に用いられている。しかしながら、何をどう統計するかによって、データがあらわす事象は大きく異なってくる。統計データは、人々を欺くこともできれば、中立的な意思決定の材料にもなるのである。
本プログラムは、統計が作成され、利用される日常的な過程を題材として、現代社会の課題を自ら発見し、他者と共生していくための責任ある解決の方法を探る能力を獲得することを目標としている。このため、統計技法をわかりやすく、無理なく修得できるよう、共同作業やプレゼンテーションを交えた、フェーズⅠ(くらしの中の統計学)、フェーズⅡ(やさしい計算の科学)、フェーズⅢ(調査データの分析)、フェーズⅣ(人文・社会・自然科学の統計科学)からなる4つの授業科目を開講する。また、日本統計学会が2011年11月から開始した統計検定に対応した授業内容・方法を採用する。

到達目標

(1)統計データを適切に読み込み、問題点を指摘できる。
(2)共同作業において自らの役割を取得し、必要な提案ができる。
(3)偏見に囚われることなく統計データを解釈できる。
(4)統計データの活用に関する社会的責任を理解できている。

聴講指定

フェーズⅡ、フェーズⅢ、フェーズⅣは、原則としてこの授業科目を履修してから受講してください。

履修上の注意

・欠席する場合、途中退出する場合、必ず事前に連絡すること。
・開始時刻から15分以上の遅刻、終了時刻から15分以上の早退は、原則として欠席扱いする(然るべき理由がある場合は、その旨をE-mail等で必ず連絡すること。
・Microsoft ExcelがインストールされたノートPCを持参できること。
・学生証を忘れた場合、必ず授業開始前に申し出、授業終了時に学籍番号・名前・日付を記入した文書(用紙は指定しない)を提出すること。

授業計画

内容

授業以外の学習
本科目は、単位数×45時間の学修が必要な内容で構成されています。授業として実施する学修の他に、授業の内容を深めるために以下の事前・事後学修が必要です。

1

第1回:気になる統計データを集めよう

第1回:関心のあるデータを収集する

2

第2回:統計的調査(佐賀市総務部総務法制課統計係からの講話を含む)

第2回:配布資料の内容を確認する

3

第3回:統計データで主張してみよう

第3回:自らの主張と収集したデータの不整合をチェックする

4

第4回:標本の収集と記述

第4回:教科書の該当章の内容を確認する

5

第5回:既存統計と2次分析

第5回:配布資料の内容を確認する

6

第6回:データの収集①佐賀県を含む都道府県別データ等

第6回:データの所在を確認する

7

第7回:データの収集②佐賀県との比較可能なデータ等

第7回:データ収集の目的を報告する準備を行う

8

第8回:収集したデータの報告

第8回:質疑応答の結果にもとづき不足データを収集する

9

第9回:分布①中心化傾向を表現する

第9回:教科書の該当章の内容を確認する

10

第10回:分布②正規曲線と偏差値

第10回:教科書の該当章の内容を確認する

11

第11回:標本と母集団①推定値と推測

第11回:教科書の該当章の内容を確認する

12

第12回:標本と母集団②母集団平均の推定

第12回:教科書の該当章の内容を確認する

13

第13回:標本の比較―有意性の検定―

第13回:教科書の該当章の内容を確認する

14

第14回:統計データのまとめ

第14回:収集したデータを統計的に記述する

15

第15回:小テストと解説

第15回:理解が不十分な点について配布資料の内容を確認する

成績評価の方法と基準

成績評価に際しては、①授業への取り組み状況(3回以上の無断欠席は不可)、②客観テストの得点、③作成した統計データの完成度の3点を基準とする。①の授業への取り組み状況をもとに、共同作業における役割取得の状況等を評価し、②の客観テストでは、統計データを適切に読み込み、問題点を指摘できるかどうか、偏見に囚われることなく統計データを解釈できるかなど、統計学の基礎知識(統計検定4級程度)に係る事項を問う。出題数は20問とし、60点スケールに換算する。③の作成した統計データの完成度については、(1)講義で解説した統計の定義に即したデータになっているか、(2)履修生が自らの問題意識を検討できるデータになっており、統計データの活用に関する社会的責任を理解できているかを評価する。評価にあたって、1~10ポイントで採点し、総合ポイント×4の40点スケールに換算する。

開示する試験問題等

今年度実施分については、以下のものを開示する。
(1)客観テスト
(2)採点結果の詳細

開示方法

今年度実施分については、成績報告完了後、履修者の求めに応じて開示する。

教科書

資料名

著者名

発行所名・発行者名

出版年

備考(巻冊:上下等)

ISBN

教科書は指定しない。

参考図書

資料名

著者名

発行所名・発行者名

出版年

備考(巻冊:上下等)

ISBN

新・涙なしの統計学

D.ロウントリー

新世社

1991

4-88384-035-2

オフィスアワー

毎週月曜日2校時を基本とし、質問・相談は随時受け付ける(ただし、事前に連絡することが望ましい)。

アクティブラーニング導入状況

アクティブラーニング導入状況

カテゴリー4

カテゴリー3

カテゴリー2

カテゴリー1

カテゴリー0

学生が自ら主体となって、学習の方向性を定め、問題解決に導くための時間です。PROBLEM BASED LEARNING

グループや個人で行った能動的学習の成果を、教室内外で発表し、その評価を受けたり、質問に対応したりすることにより、学修した内容を深化させるための時間です。OUTPUT

学生自らが自由に発言し、グループやペアでの協働活動により課題に取り組み、何らかの帰結に到達するための能動的学習の時間です。INTERACTION

学生からの自由な発言機会はないものの、授業時間中に得られた知識や技能を自ら運用して、問題を解いたり、課題に取り組んだり、授業の振り返りをしたりする能動的学習を行う時間です。ACTION

基本的に学生は着席のまま、講義を聞き、ノートをとり、知識や技能を習得に努める時間です。INPUT

10

10

30

10

40

その他

なし