シラバス詳細

タイトル「2025年度」、カテゴリ「芸術地域デザイン学部」

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科目情報

コースナンバリング

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科目名

ヘリテージサイエンス

開講学期

前期

開講時期

1クォータ

曜日・校時

火5

単位数

2

授業担当教員

石井 美恵

講義情報

曜/限追記

前期 火5限 16:30-18:00 

講義形式

演習 対面 Teams コード x74xuvq

講義概要

日本の伝統的な衣服である「きもの」の観察と調査、収蔵、保存修復について学びます。テキスタイル・コンサヴェーション(染織品保存修復科学)がテーマです。古代から現代までの着物の発達史を概観し、取り扱いと着装の実習を行います。様々な生地や繊維の科学分析や染料の鑑別法について学びます。素材を顕微鏡や薬品で鑑別する方法を実験し、染織品の保存管理(収蔵、展示、文化財の取り扱い)について学習します。

開講意図

日本の民族衣装である「きもの」への理解を深め、有形文化財としてだけでなく、きものにまつわる様々な技術を学ぶことで、無形文化財としての継承がきもの文化を維持するために必要であることを認識することを意図しています。

到達目標

染織文化財の保存について、その歴史、哲学、保存倫理、処置の科学理論と実践を理解できるようになること。

聴講指定

専門知識を習得するため、講義の他に学外見学、学外での実習を含みますのでそれを踏まえて履修してください。欠席による補講はありまえん。

履修上の注意

招待講師による授業、学外見学、実習を含む演習の授業です。課題が多くでますので、シラバスの内容をよく読んで踏まえて履修登録をしてください。

授業計画

内容

授業以外の学習
本科目は、単位数×45時間の学修が必要な内容で構成されています。授業として実施する学修の他に、授業の内容を深めるために以下の事前・事後学修が必要です。

1

① 4月15日(火)日本の着物の歴史概説 

課題を予習復習する。

2

② 4月22日(火)佐賀の染織 組織、鹿島錦、佐賀錦 
佐賀錦作家井手美弥子先生から佐賀錦の古式平板を学ぶ 18:30まで。課題として前期中に紙の基礎織と糸の錦を各自の時間で制作します。

平板による基礎織を5月13日までに完成させる。

3

③④ 5月6日(火・祝)学外見学 9:00 芸術1号館前集合 スクールバス 17:00 ごろ佐賀大学に戻る予定
祐徳博物館で鹿島錦保存会の展示と実演を見学。鹿島市民会館で鹿島市民図書館の高橋研一氏による鍋島篤子や女性教育者中野万亀(マキ)ギャラリートーク。

課題を予習復習する。

4

⑤ 5月13日(火)佐賀の染織 平板の張替え 糸織り

課題を予習復習する。

5

⑥ 5月20日(火)着物の取り扱いと着装を伝承者に学ぶ 16:30-18:30 浴衣や袷の着物や帯類を持参してください。なければ貸し出します。髙橋かおり(日本舞踊藤間流師範)(本学職員)七村智子(和装着付け専門技術認定講師)(本学職員)

課題を予習復習する。

6

⑦ 5月27日(火)着物の取り扱いと着装(単衣)16:30-18:30 髙橋かおり、七村智子

課題を予習復習する。

7

⑧ 6月3日(火)着物の染色と技法 絞り

課題を予習復習する。

8

⑨⑩6月7日(土) 繊維、織り、藍染め 染織家村上ふみこ氏の工房で実習します。〒840-2214 佐賀県佐賀市川副町大字小々森 0323fumiko@ozzio.jp 090-7380-2180
https://0323fumiko4.wixsite.com/website
市営バス 広江行き 広江下車 または自転車
佐賀駅バスセンターまたは博物館前から乗車
10:00現地集合 お弁当持参

課題を予習復習する。

9

⑪ 6月10日(火)染織文化財の保存修復概説

課題を予習復習する。

10

⑫ 6月17日(火)染織文化財の観察と調査 光学顕微鏡観察

課題を予習復習する。

11

⑬ 6月24日(火)課題続き 繊維、織物組織の鑑別

課題を予習復習する。

12

⑭ 7月1日(火) 染織文化財の保存修復

課題を予習復習する。

13

⑮ 7月8日(火) 課題つづき

課題を予習復習する。

14

⑯ 7月15日(火)着物の観察、調査、時代考証
実資料を調査し、作品調書、状態調書を作成し、保存の提案をする。

課題を予習復習する。

15

⑰ 7月22日(火)課題続き                課題締め切り日 ⑱7月29日(火)

課題を予習復習する。

成績評価の方法と基準

実習課題の提出が60%以上

開示する成績評価の根拠資料等

成績に関するすべてを開示

開示方法

個別対応

教科書

資料名

著者名

発行所名・発行者名

出版年

備考(巻冊:上下等)

ISBN

The primary structures of fabrics : an illustrated classification

by Irene Emery

Thames & Hudson

2009

: pbk

9780500288023

天然染料の科学

青木正明著

日刊工業新聞社

2019

9784526079665

草木染染料植物図鑑

新装版

美術出版社

2012

トコトンやさしい染料・顔料の本

中澄博行, 福井寛著

日刊工業新聞社

2016

9784526075261

染織 染を学ぶ (はじめて学ぶ芸術の教科書)

高木光司

京都造形芸術大学 東北芸術工科大学 出版局 藝術学舎

2019

4909439226

織物に見るシルクロードの文化交流―トゥルファン出土染織資料 錦綾を中心に

坂本和子

同時代社

2012

4886837190

すぐわかる産地別 染め・織りの見わけ方

道明美保子 丸山伸彦

東京美術

2021

インド染織の現場 (フィールドワーク選書)

上羽陽子

臨川書店

2015

465304242X 

織を学ぶ : 伝統と現代 : 綴織の基礎から絹織物まで

京都造形芸術大学編

角川書店

1999

9784046513090

参考図書

資料名

著者名

発行所名・発行者名

出版年

備考(巻冊:上下等)

ISBN

装いの美術史:織りと染めが彩なす服飾美 2023 思文閣出版 4784220534

歴史を拓いた明治のドレス 2022 吉原康和 ジー・ピー 4910428216

写真でみる 紫式部の有職装束図鑑 2023 仙山宗久 創元社 4422201700

オフィスアワー

火曜日12時から13時

アクティブラーニング導入状況

アクティブラーニング導入状況

カテゴリー4

カテゴリー3

カテゴリー2

カテゴリー1

カテゴリー0

学生が自ら主体となって、学習の方向性を定め、問題解決に導くための時間です。PROBLEM BASED LEARNING

グループや個人で行った能動的学習の成果を、教室内外で発表し、その評価を受けたり、質問に対応したりすることにより、学修した内容を深化させるための時間です。OUTPUT

学生自らが自由に発言し、グループやペアでの協働活動により課題に取り組み、何らかの帰結に到達するための能動的学習の時間です。INTERACTION

学生からの自由な発言機会はないものの、授業時間中に得られた知識や技能を自ら運用して、問題を解いたり、課題に取り組んだり、授業の振り返りをしたりする能動的学習を行う時間です。ACTION

基本的に学生は着席のまま、講義を聞き、ノートをとり、知識や技能を習得に努める時間です。INPUT

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