科目情報
コースナンバリング |
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科目名 |
地域連携キャリア研修 |
開講学期 |
後期 |
開講時期 |
3クォータ |
曜日・校時 |
木1、木3 |
単位数 |
2 |
授業担当教員 |
古賀 弘毅 |
講義情報
曜/限追記
通年科目で、授業は前期は第1~15週の偶数番目の週に、後期は第1~15週の奇数番目の週に行う。後期(1回目~8回目)は木1に、前期(9回目~15回目)は木3に授業をする。 |
講義形式
講義、演習。ゲストスピーカーによる演習、留学生の就職活動や就労に関する実務家によるワーク・ショップ(研修)、かつ、担当教員による講義。演習及び研修では、担当教員のファシリテーターとして受講者の学びのを支援がある。 |
講義概要
本研修は外国人留学生対象の科目である。日本企業の文化・価値観、雇用慣行や日本の会社におけるキャリア計画の講義、日本の会社の課題への対応を調査・研究するプロジェクト・ラーニング教育(課題解決型のインターンシップ)、及び就職活動準備の機会を提供する。就職活動準備では受講者の自己分析、業界・会社・職種研究、履歴書・エントリーシート作成を支援する。プロジェクト・ラーニングでは、留学生は、グループで、企業の出された国際展開、SDGs対応、訪日外国人旅行客対応などに関する課題に対して調査し外国人の視点から対応策を提案する。(2023年8月22日現在) |
開講意図
留学生が、受講終了後、日本人学生と同様に、日本、及び、地元(佐賀、九州北部)で、自主的に就職活動ができるようになることを目標とする。 |
到達目標
1. 異文化を背景に持ち、かつ、専門分野を極めた研究者として、どのように日本の企業に貢献するかの考えを持ち、自分のキャリアにおける日本就労の意義を理解する。 |
聴講指定
・佐賀大学外国人留学生地元就職促進プログラムの参加者は、本科目と『地域連携インターンシップ』(1単位、前期開講)と各学生の目指すレベルに応じた日本語科目受講が必須である。 |
履修上の注意
・日本語コミュニケーション力は、例えば、日本の大学の学部を卒業し、佐賀大学の大学院1年生であれば、留学生でも日本語でのコミュニケーション力は企業に問題ないと評価されるだろう。日本に来て4~5年、経っていない留学生は、たとえ日本語能力試験N1があっても、この試験は日本語コミュニケーション力を測定しないから、特に母語が漢字を用いる留学生は、日本語科目を履修することが必要である。 |
授業計画
回 |
内容 |
授業以外の学習 |
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1 |
2023年度10月12日(1):シラバス説明。『就活ガイド』の「就活を始める前に」p. 1-11。過去の留学生の内定者報告会の動画をクラスで見て内定までの就職活動を俯瞰する。古賀 |
★第1週(10月5日午前8:50~、古賀)に『外国人留学生地元就職促進プログラム』の説明会、★2023年度夏季のインターンシップの『報告会』、★ジョブカフェSAGA訪問がある。 |
2 |
10月26日(2):「留学生のための就職活動セミナー・応用編」(ゲストスピーカー:キャリアバンク、キム・オルガ氏によるセミナー)。&古賀 |
・『就活ガイド』の「自己分析ワーク」(p. 13-17)をする。 |
3 |
11月18日(土曜日)10:30~12:00(3)(11月9日は休み):講演 田中電子工業カイルディン・モハメド・ジョハン氏(元佐賀大学大学院留学生)「日本型雇用の特徴と日本の職場文化」&古賀 |
・日本では、自分の母国と、価値観、行動基準や仕事のし方がどう違うか考え、どう日本で働くかを考える。キーワード:チームでの働き、アルバイト 社員として正社員、仕事に関する文化の違い、業務指示や受け答え、時間管理、言外の意味の汲み取り。 |
4 |
11月30日(4)県のしごと相談室の西田和弘氏&古賀 自己分析、業界・企業・職種研究(『就活ガイド』の p. 11-31)を行う。佐賀県企業(配布資料)で関心のある企業を2社、提出する。 |
・自己分析ワーク:経験の振り返り、強みと課題の確認、日本語運用力は十分か、履修科目が仕事と関係あるか、日本での就労は可能か(家族からの理解)、活躍をイメージする:今の自分に何が 必要かを考える。 |
5 |
12月14日(5)ゲストスピーカー日本貿易振興機構(ジェトロ) 福岡貿易情報センター・高度外国人材活躍推進コーディネーター 石井正光氏「日本企業でどのような人材になるか」 1)就職希望先の企業と当該企業でのキャリアパス、2)外国人採用の目的(海外の開拓、日本企業の現地の法人マネジメント候補者として、インバウンド向けの研究開発、企業のグローバル化のため)とキャリアパス &古賀 |
・業界研究をす る:自らがどのような企業、どのようなキャリアパスを望むのかを考え、自らの思い描くキャリアパスに近い就職先を分析する。業界研究をする。 |
6 |
1月11日(6)「履歴書、エントリーシート作成、各学生の自己紹介を含む」 『就活ガイド』の「履歴書、エントリシート作成」(p. 45-53)をする。佐賀県しごと相談室の西田和弘氏&古賀。 |
日本で働く動機付けを考える。履歴書・エントリーシートに自分の何を表現するかを考える。企業でどのような留学生を求めているかを知る。自分がどのような貢献がその会社にできるかを考える。 |
7 |
1月25日(7)企業への提案プロジェクト1: 学生の自己紹介、会社紹介(大学で)、プロジェクト課題提示。<ゲストスピーカー:外国人留学生の就労を求める企業3社:ANDCO(ITコンサルタント会社)、YBM(環境に関係するエンジニアリング)、ヤマコ(業務用の海苔の加工)。&古賀。 |
グループを作る。一つの会社に一つのグループ。留学生はプロジェクトの課題を理解し、グループで、どう思ったか意見を言い合う。次以降は次学期に。 |
8 |
2月8日(8)(今学期最後の授業)古賀 就職活動における筆記試験(SPI3:言語、非言語、適正)対策 |
注意)SPI筆記試験(日本語で論理する力や高校数学Iや高校レベルの論理的文章を読む力を試される)については、中小企業では行わない企業が多い。N1よりもさらにずっと難しい。大企業を狙う学生は対策をした方がいい。 |
9 |
2024年前期第1週(9)(13:00~)企業への提案プロジェクト2: 企業提示の改善考慮事項をまとめ、グループで原因は何か、解決策は何かを議論し、方向性をまとめる。古賀。 |
グループで集まって対応策をもう一度、考え直す。 |
10 |
第3週(10)企業への提案プロジェクト3: 第2回目の方向性に従って、さらに、分析し、課題、解決策を考える。古賀。 |
分析の結果を まとめ、次回の企業の方との議論に備える |
11 |
第5週(11)それぞれグループで次回の準備。第6週:ANDCO、第7週:YBM、第8週:ヤマコ。古賀。 |
解決の素案を提示し、コメントを聞く準備をする。 |
12 |
第6週(ANDCO)、第7週(YBM)、第8週(ヤマコ)(12):企業への提案プロジェクト4:オンラインで 対応案を企業の方に話し、コメントをいただき、修正の資料とする。時間外に。時間は先方に相談し、調整する。古賀。 |
企業の方の意見を聞いて、修正する。すべて変更しないといけないこともある。 |
13 |
第9週(13)企業への提案プロジェクト5:対応案を文にまとめる。パワーポイントにまとめるなど資料を作り、口頭発表の準備をする。古賀。 |
対応案をまと める。口頭発表に備えて、資料をグループで作成する。発表の準備をグループでする。 |
14 |
第11週(14)企業への提案プロジェクト6:口頭発表の資料を古賀に送る。 |
教員のコメントに従って、修正する。 |
15 |
第13週、第14週、第15週(15):企業への提案プロジェクト7: 口頭発表。対面。古賀。 |
ANDCO |
成績評価の方法と基準
講義への積極的参加50%、プロジェクト・ワーク50%。プロジェクト・ワークは、解決案の内容とグループの間のコミュニケーションおよび協業、企業の方とのコミュニケーションと協業から計算される。評価は目標1~3のどの程度を達成したかで算出される。 |
開示する成績評価の根拠資料等
プロジェクトワークの評価。 |
開示方法
学生から求められれば、提示する。 |
教科書
資料名 |
版 |
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著者名 |
発行所名・発行者名 |
出版年 |
備考(巻冊:上下等) |
ISBN |
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『外国人留学生のための就活ガイド2023』 |
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日本学生支援機構(JASSO) |
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参考図書
資料名 |
版 |
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著者名 |
発行所名・発行者名 |
出版年 |
備考(巻冊:上下等) |
ISBN |
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『Job Hunting Guide for International Students 2021』(同上の英語訳版) |
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日本学生支援機構(JASSO) |
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久保田学著 |
日本能率協会マネジメントセンター |
2018 |
9784820726418 |
オフィスアワー
水2 |
アクティブラーニング導入状況
アクティブラーニング導入状況 |
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カテゴリー4 |
カテゴリー3 |
カテゴリー2 |
カテゴリー1 |
カテゴリー0 |
学生が自ら主体となって、学習の方向性を定め、問題解決に導くための時間です。PROBLEM BASED LEARNING |
グループや個人で行った能動的学習の成果を、教室内外で発表し、その評価を受けたり、質問に対応したりすることにより、学修した内容を深化させるための時間です。OUTPUT |
学生自らが自由に発言し、グループやペアでの協働活動により課題に取り組み、何らかの帰結に到達するための能動的学習の時間です。INTERACTION |
学生からの自由な発言機会はないものの、授業時間中に得られた知識や技能を自ら運用して、問題を解いたり、課題に取り組んだり、授業の振り返りをしたりする能動的学習を行う時間です。ACTION |
基本的に学生は着席のまま、講義を聞き、ノートをとり、知識や技能を習得に努める時間です。INPUT |
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その他
ジェトロオンライン合同企業説明会・就職セミナー等に参加する。 |