シラバス詳細

タイトル「2022年度」、カテゴリ「教養教育科目」

和文・英文ボタンを押すことで、和文↔英文の切り替えができます。

医学部のシラバスはこちらから。

医学系研究科博士課程のシラバスはこちらから。

科目情報

コースナンバリング

科目名

佐賀の染織A

開講学期

前期

開講時期

1クォータ

曜日・校時

時間割外

単位数

2

授業担当教員

石井 美恵

講義情報

学士力番号

1-(1)

曜/限追記

時間外(水曜日16:20-19:30 2コマ連続、半期) 芸術地域デザイン学部1号館4F 地域デザイン演習室 Teams クラスコード u16bpmb

講義形式

対面、(対面制限の場合はリモート、オンデマンド教材への切り替えあり)Teams クラス「佐賀の染織」 u16bpmb 

講義概要

佐賀の染織文化と無形文化財への知識を深めます。佐賀県には鹿島錦・佐賀錦、鍋島段通、鍋島更紗の3つの伝統的染織工芸があります。佐賀錦・鹿島錦は縒らない和紙をタテ糸にした絹織物として世界的にも珍しいです。佐賀錦の原型は鹿島で発祥した「組織(くみおり)」で、平板に、和紙を裁断したタテ紙をはり、ヨコに和紙を通した紙織りの基礎からはじめ、次にヨコ糸に絹をつかって錦にするのが古い学び方です。現在佐賀で一般的に行われているのは、東京で開発された「巻き台」を使用した手織りで、佐賀本来の「平板」の継承者(指導者)は2名しかいません。一人は鹿島錦の106歳の樋口ヨシノ先生、もう一人は佐賀錦の井手美弥子先生です。授業では井手先生に「平板」を学び、伝承教育を行います。鍋島段通は、段通ミュージアムや工房「織ものがたり」見学し、木下真先生から歴史と技法を学びます。また伝統を自身の表現に転換する段通作家の岩永英子先生から実技指導を受け、伝統の現代性について学びます。授業では織物理論の基本である織物組織図(おりものそしきず)の読み方、基本の織物組織を学びます。4月29日に鹿島市祐徳博物館への学外見学を予定してます。佐賀の染織Bを履修した学生は、伝統組織とオリジナル組織による絹糸の作品制作(錦)を行いますので継続履修を歓迎します。
         
実技課題1:織組織(おりそしき)の基礎(A4)の作成
実技課題題2「くみおり」:平板による基本の織組織(おりそしき)(紙の織お手本)
実技課題3:平板による伝統模様の組織(おりそしき)(紙の織お手本)
実技題 4 : 平板によるオリジナル模様の組織(おりそしき) (紙か綿糸)
(佐賀の染織B履修者は課題1-3はなしで、課題4伝統組織とオリジナル課題を絹糸で製作)
課題5「だんつう」:段通小作品(授業中に制作)
レポート課題:オンデマンド視聴映像の感想(リンクのチャットへの投稿)
レポート課題:学外見学レポート(4月29日鹿島市)
レポ―ト課題:学外見学レポート(段通ミュージアム、織ものがたり)
見学会:2021年4月29日(金)→ 祐徳稲荷神社 (鹿島錦保存会展示)見学 + 紙漉き(1000~2000円)

開講意図

佐賀の染織文化への教養を深め、無形文化財である技術伝承への理解を目的に開講します。

到達目標

佐賀の染織文化について自らの言葉で説明できること。

聴講指定

特別講師を招聘した授業日です。講師は人数分準備してきますので、欠席や遅刻をしないようにしてください。

履修上の注意

2コマ連続、半期です。実技があるため、人数制限があります。初回の授業に出られない人は登録を解除してください。

授業計画

内容

授業以外の学習
本科目は、単位数×45時間の学修が必要な内容で構成されています。授業として実施する学修の他に、授業の内容を深めるために以下の事前・事後学修が必要です。

1

4月12日(水)16:20-19:30 オリエンテーション(対面・オンライン併用)芸術1号館4F 地域デザイン演習室 レポート課題:オンデマンド映像教材の感想

フィールドワークや図書館などで課題の調査、実技への取り組みを行うこと。

2

4月12日(水)16:20-19:30 オリエンテーション+ 織組織(おりそしき)の基礎(A4)実技

課題の取り組み

3

4月20日(水)16:20-19:30 講義+実技 
組織(くみおり)平板伝承:佐賀錦・鹿島錦の基礎
特別講師:井手美弥子(NPO 紗綾の会)

課題の取り組み

4

4月20日(水)16:20-19:30 講義+実技 
組織(くみおり)平板伝承:佐賀錦・鹿島錦の基礎
特別講師:井手美弥子(NPO 紗綾の会)

課題の取り組み

5

4月27日(水)16:20-19:30 講義+実技 
組織(くみおり)平板伝承:佐賀錦・鹿島錦の基礎
特別講師:井手美弥子(NPO 紗綾の会)

課題の取り組み

6

4月27日(水)16:20-19:30 講義+実技 
組織(くみおり)平板伝承:佐賀錦・鹿島錦の基礎
特別講師:井手美弥子(NPO 紗綾の会)

課題の取り組み

7

4月29日(金祝)学外見学(予定)
祐徳博物館(鹿島市)鹿島錦保存会 (バスによる学外見学ができない場合は佐賀市内の学外見学)

課題への取り組み

8

4月29日(金祝)学外見学(予定)
祐徳博物館(鹿島市)鹿島錦保存会 (バスによる学外見学ができない場合は佐賀市の学外見学)

課題の取り組み

9

5月11日(水)16:20-19:30 講義+実技 
組織(くみおり)平板伝承:佐賀錦・鹿島錦の基礎
特別講師:井手美弥子(NPO 紗綾の会)

課題の取り組み

10

5月11日(水)16:20-19:30 講義+実技 
組織(くみおり)平板伝承:佐賀錦・鹿島錦の基礎
特別講師:井手美弥子(NPO 紗綾の会)

課題の取り組み

11

5月18日(水)16:20-19:30 鍋島段通の技法と展開         特別講師:岩永英子(ikoe 段通作家)

課題の取り組み

12

5月18日(水)16:20-19:30 実技継続

課題の取り組み

13

5月25日(水)16:20-19:30 鍋島の緞通の歴史と技法                段通ミュージアム(ニューオータニ佐賀近く)16:20 現地集合

課題の取り組み

14

5月25日(水)18:00-19:20 鍋島段通の歴史と技法              特別講師:木下真(織物語) 18:00 佐賀市柳町「織ものがたり」現地集合 (段通ミュージアムから各自移動)                       

課題の取り組み

15

6月1日(水)16:20-19:30                  作品仕上げ、実技課題(Teams クラスオンライン提出)、レポート課題締め切り)

課題の提出

成績評価の方法と基準

出席、実技課題(1-4)とレポート課題(1-2)の提出で評価します。

開示する試験問題等

試験はありません。課題は開示してあります。

開示方法

課題はシラバスに明示しました。

教科書

資料名

著者名

発行所名・発行者名

出版年

備考(巻冊:上下等)

ISBN

佐賀錦 : 基礎織りから応用まで

毛利元博著

主婦と生活社

1976

佐賀錦入門 : 伝統技法と作品鑑賞

俵藤照著

美術出版社

1978

匠のつどい : 自作を語る : 彫金・硝子・佐賀錦・蒟醤・青磁・木工芸

芸艸堂編集部編集

芸艸堂

2001

9784753801909

鹿島錦

鹿島錦保存会

2005

鹿島錦保存会自費出版

参考図書

資料名

著者名

発行所名・発行者名

出版年

備考(巻冊:上下等)

ISBN

1よそおい~織物・染色ほか 伝統工芸のよさを伝えよう

2020

青山由紀

汐文社

4811326989

2生活~焼き物・木工ほか~伝統工芸のよさを伝えよう

2020

青山由紀

汐文社

4811326997

3学びと遊び~和紙・文具ほか 伝統工芸のよさを伝えよう

2020

青山由紀

汐文社

48113270004

伝統工芸品ブランドの感性マーケテイング:能作・吉岡甚商店・とみや織物・白鳳堂

2019

長沢伸也

同友社

4496054442

「織物」用具と使い方(初級技法講座)

1996

水町真砂子

美術出版

456340837

大正の夢 秘密の銘仙ものがたり:桐生正子着物コレクション

2021

大野らふ

河出書房新社

4309291791

志村ふくみ 染めと織り

2021

志村ふくみ、古沢由紀子

求龍堂

B09LC8172P

オフィスアワー

水曜日 16:00-19:30 mishii@cc.saga-u.ac.jp で連絡のうえきてください。 芸術1号館4F 402

アクティブラーニング導入状況

アクティブラーニング導入状況

カテゴリー4

カテゴリー3

カテゴリー2

カテゴリー1

カテゴリー0

学生が自ら主体となって、学習の方向性を定め、問題解決に導くための時間です。PROBLEM BASED LEARNING

グループや個人で行った能動的学習の成果を、教室内外で発表し、その評価を受けたり、質問に対応したりすることにより、学修した内容を深化させるための時間です。OUTPUT

学生自らが自由に発言し、グループやペアでの協働活動により課題に取り組み、何らかの帰結に到達するための能動的学習の時間です。INTERACTION

学生からの自由な発言機会はないものの、授業時間中に得られた知識や技能を自ら運用して、問題を解いたり、課題に取り組んだり、授業の振り返りをしたりする能動的学習を行う時間です。ACTION

基本的に学生は着席のまま、講義を聞き、ノートをとり、知識や技能を習得に努める時間です。INPUT

20

20

20

20

20

その他

理工学部の技術者教育(JABEE)プログラムでは,「人類のさまざまな文化や社会に関する知識を基に,多面的に物事を考える」能力を養成するために,下記の学習・教育到達目標を掲げています.基本教養科目(文化の分野)の修得により,下記の学習・教育到達目標が達成されます.
(機能物質化学科機能材料化学コース[2022 年度卒業生まで])学習・教育到達目標(C-3)
(機械システム工学科)学習・教育到達目標(7-1)
(電気電子工学科 [2023 年度卒業生まで])学習・教育到達目標(D1)
(理工学科応用化学コース[2022 年度卒業生まで])学習・教育到達目標(C-3)
(理工学科機械エネルギー工学コース)学習・教育到達目標(7-1)
(理工学科メカニカルデザインコース)学習・教育到達目標(7-1)