シラバス詳細

タイトル「2021年度」、カテゴリ「学部科目-理工学部」

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科目情報

コースナンバリング

2-548i-233

科目名

ソフトウェア工学

開講学期

後期

開講時期

3クォータ

曜日・校時

火3

単位数

2

授業担当教員

掛下 哲郎

講義情報

学士力番号

1(3), 2(1), 2(2), 2(3)

講義形式

講義およびPC演習を組み合わせて行う.

講義概要

大規模なソフトウェア製品を系統的に開発するために,ソフトウェアのライフサイクルモデルが提案されている.本講義ではライフサイクルにおける各種の技術(ユースケース,オブジェクト指向設計,アジャイル手法,段階的詳細化,構造化プログラミング,DevOps,テスト技法等)を紹介する.これらの技法は,ソフトウェア開発技術者(システムエンジニア等)だけでなく,ソフトウェア開発を委託する者にとっても必須技術である.

開講意図

本講義は,プログラミング演習IIIやソフトウェア協同開発実験等と連携して,ソフトウェアを系統的に開発するための技術を学ぶ.ソフトウェア工学における最新の知見に基づいて授業を構成しており,特にオブジェクト指向開発とアジャイル手法に重点を置いている.

到達目標

・複数分野における情報システムの活用事例を知っている.
・ソフトウェア工学分野における系統的な知識を持っている.
・与えられた仕様概要を分析して,あいまいさおよび矛盾のない機能仕様書(ユースケース)を作成できる.
・オブジェクト指向設計の技術を用いてソフトウェアの基本設計が行える.

聴講指定

理工学部 知能情報システム学科3~4年生(再履修者向け)

履修上の注意

・本講義では,毎回の授業内容を次回講義までに復習して理解していることを前提に講義を進めています.やむを得ず講義を欠席した場合には,講義HPからその回の講義資料をダウンロードの上,講義ビデオを視聴して学習すること.
・本講義では2回のレポート課題を課しています.各回のレポート作成には,平均的に10~15時間程度の負荷がかかるので,各自,計画的に課題をこなすこと.
・本講義ではノートPCを利用した演習を行います.ノートPCは各自で準備すること.
・15回を通してオンライン授業(オンデマンド型)を実施しますが,授業時間帯には出席を取ります.また,授業時間帯には,ライブでの質疑応答も行います(Zoom利用).

授業計画

内容

授業以外の学習
本科目は、単位数×45時間の学修が必要な内容で構成されています。授業として実施する学修の他に、授業の内容を深めるために以下の事前・事後学修が必要です。

1

ソフトウェア工学とは:ソフトウェア工学の目的,ITスキル標準,情報処理技術者試験,技術士

講義HPで課す復習課題

2

プロセスモデル(1):ソフトウエア開発の基本手順,ソフトウェア開発工程,共通フレーム2013,ISO/IEC/IEEE 12207

講義HPで課す復習課題

3

プロセスモデル(2):アジャイルプロセスとSCRUM

講義HPで課す復習課題

4

ソフトウェア・テスト(1):ソフトウェアの検証,静的テスト,動的テスト,ホワイトボックステスト

講義HPで課す復習課題

5

ソフトウェア・テスト(2):ブラックボックステスト,統合テスト

講義HPで課す復習課題

6

コーディング:プログラミング言語の選択,プログラムの高速化,コーディング標準,プログラミングの落とし穴,ソフトウェアツール,DevOps

講義HPで課す復習課題

7

詳細設計:構造化プログラミング,Jackson法

講義HPで課す復習課題

8

基本設計(1):モジュール設計の目的,1ルーチン1機能の原則,段階的詳細化,モジュール間結合度,モジュール強度

講義HPで課す復習課題

9

基本設計(2):オブジェクト指向設計の基本手順,オブジェクト指向設計演習,CRUD図

授業中に演習課題を課す.

10

基本設計(3):オブジェクト指向設計の原理,アーキテクチャパターン,デザインパターン

講義HPで課す復習課題

11

ソフトウェア仕様策定(1):仕様策定の目的,機能要件,非機能要件,ユースケース

講義HPで課す復習課題

12

ソフトウェア仕様策定(2):ユースケース作成演習,アクティビティ図

授業中に演習課題を課す.

13

ソフトウェア仕様策定(3):DFD,入出力設計,ER図,企画と価値創造

講義HPで課す復習課題

14

プロジェクト管理:PMBOK,プロセス群,各種マネジメント技法(統合マネジメント,スコープマネジメント,QCDのマネジメント等)

講義HPで課す復習課題

15

コストモデル:Function Point法,COCOMO,CMM/CMMI,PSP(Personal Software Process),TSP(Team Software Process)

講義HPで課す復習課題

成績評価の方法と基準

[評価基準]
1.複数分野における情報システムの活用事例を知っている.
2.ソフトウェア工学分野における系統的な知識を持っている.
3.与えられた仕様概要を分析して,あいまいさおよび矛盾のない機能仕様書(ユースケース)を作成できる.
4.オブジェクト指向設計の技術を用いてソフトウェアの基本設計が行える.

[評価方法]
初回の授業で説明するルーブリック表および以下の配点に基づいて評価する.ただし,レポート等の提出期限を守らなかった場合には減点の対象とする.
・講義HPで出題する復習課題:20% (評価基準1.2.に対応)
・演習レポート(ユースケース演習):20%  (評価基準3.に対応)
・演習レポート(オブジェクト指向設計演習):20%  (評価基準4.に対応)
・定期試験:40% (評価基準1.2.に対応)

なお,各回の授業における質問やコメント等を講義LMSの大福帳を通じて収集する.大福帳に書き込まれたメッセージに対しては,次回の授業までに担当教員が回答するとともに,メッセージ内容に応じて最大5点の範囲で加点する.

開示する試験問題等

レポートおよび定期試験の問題,解答例及び配点を開示する。

開示方法

解答例の閲覧を希望する学生は、当該レポートの締め切り後または試験実施後,学期末までのオフィスアワーの時間帯に研究室まで来ること.ただし,レポート未提出者や定期試験の未受験者には解答を開示しない.

教科書

資料名

著者名

発行所名・発行者名

出版年

備考(巻冊:上下等)

ISBN

教科書は使用しません.講義資料を配布します.

参考図書

資料名

著者名

発行所名・発行者名

出版年

備考(巻冊:上下等)

ISBN

C/C++によるプログラミングスタイルブック = C/C++ programming style book

林晴比古著

ソフトバンク パブリッシング

2000

リーダブルコード : より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック

Dustin Boswell, Trevor Foucher著 ; 角征典訳

オライリー・ジャパン

2012

Code complete : 完全なプログラミングを目指して

第2版

Steve McConnell著 ; クイープ訳

日経BPソフトプレス

2005

上 ; 下

モダン・ソフトウェアエンジニアリング

Ivar Jacobson他著;角征典,鷲崎弘宜訳

翔泳社

2020

978-4798165226

オフィスアワー

水曜日2校時および随時(要予約)。オンライン相談および電子メールでの相談も可(メールアドレスは教員HPを参照のこと)。

アクティブラーニング導入状況

アクティブラーニング導入状況

カテゴリー4

カテゴリー3

カテゴリー2

カテゴリー1

カテゴリー0

学生が自ら主体となって、学習の方向性を定め、問題解決に導くための時間です。PROBLEM BASED LEARNING

グループや個人で行った能動的学習の成果を、教室内外で発表し、その評価を受けたり、質問に対応したりすることにより、学修した内容を深化させるための時間です。OUTPUT

学生自らが自由に発言し、グループやペアでの協働活動により課題に取り組み、何らかの帰結に到達するための能動的学習の時間です。INTERACTION

学生からの自由な発言機会はないものの、授業時間中に得られた知識や技能を自ら運用して、問題を解いたり、課題に取り組んだり、授業の振り返りをしたりする能動的学習を行う時間です。ACTION

基本的に学生は着席のまま、講義を聞き、ノートをとり、知識や技能を習得に努める時間です。INPUT

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