シラバス詳細

タイトル「2021年度」、カテゴリ「学部科目-芸術地域デザイン学部」

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科目情報

コースナンバリング

2069x-121

科目名

博物館資料保存論(芸術と倫理を含む)

開講学期

後期

開講時期

3クォータ

曜日・校時

火2

単位数

2

授業担当教員

石井 美恵

講義情報

学士力番号

1-(1)

曜/限追記

Teams クラスコード b8awss4

講義形式

対面、リモート、実習 博物館実習(火曜日1)と一部連動した実習があります。

講義概要

近代における文化遺産保護、博物館資料保存の思想、国連および日本の法制度や政策を概略する。さらに作品のオリジナリティーと真正性と、保存・修復・保護の課題について美学や保存修復学の論点から考察する。そして博物館資料保存の主な実務である保存管理、診断分析、保存修復を理論と実習で実践的に教える。実習はテキスタイルを扱うが、他の美術品にも応用できる内容である。

開講意図

近現代における博物館における資料保存、文化遺産保護の歴史と思想および博物館において資料保存を実践する上での保存管理、保存科学、保存修復の基礎を学ぶ。

到達目標

博物館資料の保存と活用を両立する上で直面する文化遺産の保護と哲学、保存倫理の諸問題についても理解を深める。

履修上の注意

学芸員資格取得に必要な科目です。時間割の都合上博物館実習が火曜日1限に設定されているため、佐賀大学美術館での実習時間を確保するため、博物館資料保存論の時間にかかる日があるので、博物館実習を履修している学生は博物館資料論を今年度後期に履修してください。

授業計画

内容

授業以外の学習
本科目は、単位数×45時間の学修が必要な内容で構成されています。授業として実施する学修の他に、授業の内容を深めるために以下の事前・事後学修が必要です。

1

10月5日 リモート 博物館資料保存概論

シラバス、参考文献を読む

2

10月12日 対面 佐賀大学美術館IPMと収蔵庫見学 博物館実習履修者グループ2-F 10:00-11:00, 2-E と資料保存論のみ履修学生 11:00-12:00 。美術館に集合。時間厳守。リモート配信はありません。欠席の別日見学はなし。

見学レポートの作成

3

10月19日 対面 博物館資料の収蔵
博物館実習履修者(2-E)は陶磁器資料、資料保存論のみ履修学生は繊維アーカイブ資料の収蔵実習を行います。2-Fの学生は対面なし。

課題のレポート作成 

4

10月26日 対面 博物館資料の収蔵
博物館実習履修者(2-F)は陶磁器資料、資料保存論のみ履修学生は繊維アーカイブ資料の収蔵実習を行います。2-Eの学生は対面なし。

課題のレポート作成

5

11月2日 対面 佐賀大学美術館で展示、ライティング
博物館実習履修者(2-E)と資料保存論のみの履修学生(ケース展示または衣装展示)。2-Fの学生はこの日はオンデマンド教材を視聴してください。

課題レポートの取り組み

6

11月9日 対面 佐賀大学美術館で展示、ライティング
博物館実習履修者(2-F)と資料保存論のみの履修学生(ケース展示または衣装展示)。2-Eの学生はこの日はオンデマンド教材を視聴してください。

レポート作成

7

11月16日 対面 佐賀大学美術館で環境管理
10:30に美術館集合
*ただし、11月2日と9日に博物館実習を欠席した2-E, 2-Fの博物館実習の学生は10:00美術館に集合

レポート作成

8

11月23日 対面・リモート 文化遺産保護の思想と制度

レポートのまとめ。

9

11月30日 対面・リモート 博物館資料の保存

課題レポートのまとめ。

10

12月7日 対面・リモート 博物館資料の観察と調査

レポートのまとめ。

11

12月14日 対面・リモート 文化財調査と指定

レポートのまとめ。

12

12月21日 映画鑑賞「黄金のアデーレ」

レポートのまとめ。

13

1月4日 対面・リモート 博物館資料保存

レポートにまとめ。

14

1月17日 対面・リモート 博物館資料保存

レポートのまとめ。

15

1月25日 対面・リモート 課題の発表・提出

課題を提出する

成績評価の方法と基準

授業で課題がでます。課題の60%以上を締め切り日までに提出することが単位取得の条件です。

開示する試験問題等

課題

開示方法

授業中

教科書

資料名

著者名

発行所名・発行者名

出版年

備考(巻冊:上下等)

ISBN

文化財・文化遺産としての民族芸能

俵木悟

勉誠出版

2018

登録有形文化財:保存と活用からみえる新たな地域のすがた

佐滝剛治

勁草書房

2017

メイキング : 人類学・考古学・芸術・建築

ティム・インゴルド著 ; 金子遊, 水野友美子, 小林耕二訳

左右社

2017

9784865281798

博物館へゆこう

木下史青

岩波書店

2007

4005005713

文化財返還問題を考える: 負の遺産を清算するために

五十嵐彰

岩波ブックレット

2019

4002710114

博物館資料保存論

石崎武志編著

講談社

2012

9784061565036

博物館資料の臨床保存学

神庭信幸著

武蔵野美術大学出版局

2014

9784864630146

近代テキスタイルの保存と修復

国立文化財機構東京文化財研究所保存修復科学センター近代文化遺産研究室編集

国立文化財機構東京文化財研究所

2015

学芸員のための展示照明ハンドブック : 博物館と美術館の照明に役立つポイント

藤原工著

講談社

2014

9784061565210

参考図書

資料名

著者名

発行所名・発行者名

出版年

備考(巻冊:上下等)

ISBN

見る目が変わる博物館の楽しみ方

矢野興一

ベレ出版

2016

4860644905

美術館へ行こう

草薙奈津子

岩波ジュニア新書

2013

4005007376

博物館と文化財の危機

岩城卓二

人文書院

2020

4409241311

日本の文化財 : 守り、伝えていくための理念と実践

池田寿著

勉誠出版

2019

9784585200642

紙の日本史:古典と絵巻物が伝える文化遺産

池田寿

勉誠出版

2017

458522176X

文化遺産と〈復元学〉: 遺跡・建築・庭園復元の理論と実践

海野聡

吉川弘文館

2019

4642016627

文化財学の基礎

古庄浩明

三恵社

2018

4864878323

文化財分析

日本分析化学会

2018

432004455X

蛍光X線分析

オフィスアワー

火曜日12時から13時

アクティブラーニング導入状況

アクティブラーニング導入状況

カテゴリー4

カテゴリー3

カテゴリー2

カテゴリー1

カテゴリー0

学生が自ら主体となって、学習の方向性を定め、問題解決に導くための時間です。PROBLEM BASED LEARNING

グループや個人で行った能動的学習の成果を、教室内外で発表し、その評価を受けたり、質問に対応したりすることにより、学修した内容を深化させるための時間です。OUTPUT

学生自らが自由に発言し、グループやペアでの協働活動により課題に取り組み、何らかの帰結に到達するための能動的学習の時間です。INTERACTION

学生からの自由な発言機会はないものの、授業時間中に得られた知識や技能を自ら運用して、問題を解いたり、課題に取り組んだり、授業の振り返りをしたりする能動的学習を行う時間です。ACTION

基本的に学生は着席のまま、講義を聞き、ノートをとり、知識や技能を習得に努める時間です。INPUT

30

20

20

15

15

その他

この授業は学芸員資格取得に必要な授業です。資格取得者の質を担保するために単位取得には大学の規定上3/2以上の出席と課題の提出が必要です。